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HIGEさんからのうれしいニュース


10月31日 とあるラーメン店での出来事でした。
食事のため、ご夫婦で来店し、何を注文するかと決めていた時、突然、60歳前半のご主人が意識を失い倒れました・・・・
たまたま食事に来ていた、ある官公庁に勤務するBLSの心得のある男性がそれに気づき、倒れたご主人のもとに駆け付けると心肺停止状態であったため、携帯していたフェイス・シールドを使用し、マウス・トゥ・マウス併用のCPRを開始して下さいました。

 その頃、「男性がラーメン店内で倒れたらしい」との通報を受け、出動した私は、ラーメン店周辺の救急隊が全て出動中であり、現場まで約10分を要することから、詳しい状況を知るために、通報者のラーメン店に何度も電話をかけましたが応答はなし・・・
 このため、最悪の事態に陥っている事を想定し、AEDをはじめとする救命資器材の全てを準備し、約10分で現場に到着すると、店内で仰向けになった男性に、一人の若い男性が必死にCPRを実施してくれていました。
到着後、バイスタンダーの男性に胸骨圧迫心臓マッサージの継続を依頼、AEDを装着すると、波形は「心室細動」であったため、直ちに除細動を実施しましたが、なおも心室細動は継続していました・・・CPRを継続しながら計3回の除細動を店内で実施しました
車内収容時も私達救急隊の3人とバイスタンダーの計4人で実施しましたが、車内収容後も心室細動は継続、車内でさらに2度の除細動を実施しながら、所用約10分の救命センターに収容しましたが、なおも心室細動は継続していました・・・

 救命センターでは、たくさんの医師が救急隊の到着を待ちかまえてスタンバイして下さっており、私達救急隊とともに処置室では、1時間以上にもわたる必死の救命処置が行われた結果、この男性の「命の灯」は消えずに残りました
そして 倒れた男性が、快方に向かい社会復帰できることになったと入院先の先生からご連絡を頂きました。
ラーメン店に「AED」は設置されていませんでしたが、救急隊が到着するまでの10分間、たった一人で絶え間ない胸骨圧迫心臓マッサージを継続して下さったバイスタンダーの方のおかげです。本当に良かったと思います。



先日、出席した勉強会で、こんなデータが紹介されていました。バイスタンダーCPRの実施率と生存率の調査結果です。

【目撃者がいる心肺停止事例でのバイスタンダーCPR実施率】
シアトル   62.2%
ニューヨーク 36.5%
ロサンゼルス 38.0%
SOS-Kanto  28.3%
大阪市    23.5%

【目撃者がいなかった心肺停止事例でのバイスタンダーCPR実施率】
シアトル   55.9%
ニューヨーク 32.0%
ロサンゼルス 28.2%
SOS-Kanto  28.0%
大阪市    データなし

【心肺停止事例からの生存率】
シアトル   32・0%
ニューヨーク  5.3%
ロサンゼルス  6.9%
SOS-Kanto  10.5%
大阪市     6.5%

注)「SOS-Kanto」は関東地区の心肺停止事例の統一調査データです。

このデータを見れば判りますが、目撃の有無にかかわらず、50%以上のバイスタンダーCPR実施率となっているシアトルの生存率が32%と群を抜いており、今更ながらバイスタンダーCPRの実施率が生存率に大きく関わっていることが判ると思います。
目撃の有無に関わらず、バイスタンダーCPRの実施率が50%まで上がれば、日本でももっともっとたくさんの方の命が救えるようになるはずです。
ひとりでも多くの方に救命講習会を受講して頂き、命のバトンをつなげて欲しいと思いますとともに、さらに多くの方にBLSを普及していけるよう頑張りたいと思います。




救命された男性は回復され社会復帰できる見通しになったとのことです
ただ この救命事例の影に悲しい光景がありました
そのことをぜひしってください
たしかに私達は日常 他人の中で社会生活をしています
家族も同様に仕事や学校へと他人の中へと入っていきます
愛する家族は他人に守られてるということを知ってください
あなたはあなたの大切な人にずっとついてはいられないのです
自分のそばにいるアカの他人の命を守れるということはすなわち 
愛する人も守られる社会になるということです
もしも 倒れた人が自分の大切な人なら横目でラーメンなど食べていられないと思います
いつ どこで倒れるかなんて 誰にもわからないんです
安心して 愛する人に「いってらっしゃい」と見送れる社会に
一人ひとりが考えていけたらと思います





CPRを継続しながら計3回の除細動を店内で実施しましたが、その際、信じられない、悲しい光景を目の当たりにしました。
 お昼時を過ぎていたため、店内は5割程度の入りでしたが、店員は、普段通りに客の注文を聞き、今まさに消えかかっている「命」を消さないため、必死の活動をしている私達と、涙を目一杯に溜め、不安げにご主人を見つめる奥様の脇を、ラーメンの乗ったお盆を持ち行き交っていました・・・店内にいた他の客も、ラーメンをすすりながら遠巻きに自席から見ているだけ・・・レジではいつも通りに勘定を払う客と、いつも通りにレジを打つ店員・・・
この「信じられないほど悲しい光景」
まだまだ・・・本当にまだまだ、この国の多くの人の意識はとても低いものであり、「救いたいという心」は、シアトルに及びようもないほど足りないものなのか・・・と涙が出てきそうな程辛く、悲しくなりました

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さくらさん
今年も一年間ブログの更新などお疲れ様でした。
一般市民の私たちでも訴え続ければどこかで何かが変わるかも知れません。そんな希望を持って来年も頑張りましょう!!

HIGEさんが遭遇した現実は悲しい事かも知れませんが,一人でもバイスタンダーの方がいらっしゃった事は喜ぶべき事だと思います。
一般市民がバイスタンダーとして自分の力を発揮するのは,倒れた人を見かけてから救急車が到着する迄です。
救急車が到着した後は,専門家の人達にお任せすれば良いと思います。

最初にこの事案を伺った時は,なんて酷い事だろうと思いましたが良く考えてみると救急車が到着した後はラーメン食べれる気分の人は食べていても良いと思えて来ました。
自分ならどうか?と聞かれれば食べてる気分では無いですけどね。身内なら尚更心配で喉に入っては行かないでしょう。

日本は,医療に関しては非常に恵まれた国だと思います。
救急車はただだし,重病患者でもお金が無いからという事で医療行為が中止される事は無いと思います。
犯罪件数も諸外国と比較すると少ないので治安的にも良い国なのでしょう。
ただCPRの実施に関しては遅れている面があります。
でもねAEDが認可され救命率が4倍に上がった事が報道された今の状況ではシアトルに追いつけ追い越せの勢いに成って来ていると思います。
ドクターコールで尻込みしていた人達も前に出るように成ったから医療従事者の救命事例も増えているのだと思います。

今年の3月にsos-kantoが発表された数字を見て日本も捨てたもんじゃ無いな~と感じました。
それならもっと日本の良い所を伸ばして世界一の安全な国に成るよう国民全体で努力したい物ですね。

>プリティくるみさん
今年一年 ありがとうございました
本当にHIGEさんが目にした現実は悲しいものかもしれませんが 
私はその一人のバイスタンダーを待っていましたから
とてもすばらしい救命事例だと思っています
私達は救急車がくるまでの6分間を精一杯つなげるだけです
何もしない瀕死の命は優れた医師の手に渡ったとしても蘇生できる可能性は
ゼロに等しいと思います
AEDの登場でやっと動き始めた人の意識ですが
日本人も捨てたものではないですね 
今年も残すところわずかですが事件事故はおかまいなしです
一人でも多くの人の命がつながるように側にいる人が
愛と勇気をもってほしいと願っています

>HIGEさんからのうれしいニュース

たった今、BLSのコースを受けてきたばかりです。
たまたまこのブログを見つけました。ポケットマスクとフェースシールドを常に携帯しようと思います。そしてこのラーメン店のバイスタンダー方の様に、少しだけ勇気を持とうと思います。

三四郎さん コメントありがとうございます
フェイスシールドを携帯することで感染防止とともに勇気にもなるとおもいます
自分の身を守りながら傷病者を救助し 救急隊へと命をつなぐ 
どうか 愛と勇気をもってくださいね
よろしくおねがいします

AED

現在AEDを仕事場に置くべく、お金を貯めています。一昔前に比べると、何とか手が届きそうな金額になりつつありますねー。

職場に いつでも対応できるようにしておくことはとても大切なことだとおもいます ただ 高額なため すぐにおけるわけではないのがネックですよね AEDはあればとても安心ですが職場で心肺蘇生法を含めた救急講習会を繰り返しおこなうことも大切だと思います ハードとソフト 両方あると一番いいですよね がんばってくださいね
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  • Author:さくら
  • 福井県在住 主婦です 3人の子供がいます 
    長女はネバーランドに旅立ちました
    姿はなくとも いつもいっしょです 
    私の元気の素なんですよ♪
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